気功剣士

気功を学び始めた剣士の日記です。

武息瞑想1ヵ月半

武息瞑想を始めてから1ヵ月半経ちました。まだちゃんと続けてます。一時期、腹部にほとんど熱が発しなくなった時期もありましたが、その後は順調に熱が発するようになりました。最近は開始数分の半文息のうちから結構な熱を発し、武息に切り替えてからは相当熱くなるようになってきました。今の状態をなるべくキープできるようにしたいと思いますが、またいつ不調に陥るかは分かりません。

以前は腹部の表面が熱くなる感じでしたが、最近は表面だか、内部だかも分からないくらいの熱を発することが多くなりました。腹部から腰までを含んで全体が熱に覆われる感じです。最近は吸気10・停気25・呼気10を基本としながら、酸欠でどうしても苦しくなったら停気20で様子を見るという感じで進めています。逆に調子が良い時は停気30を数分続けるということもできるようになりました。日によって違いますが、始めから酸欠が厳しい感じがある場合は、ずっと停気20で通す日もあります。

吸気で下腹部をフグのようにプクーっと膨らまし、その張った腹部に意識を掛けていると、停気10秒を超えた頃から熱がジュワーっと染み出してきます。で、停気25秒までの15秒間で熱を蓄えながら中心に集めるようなイメージを掛けています。この熱がとても熱くて湿り気がある感じです。丁度、腹部にお湯を注入されているような感覚です。汗も良く出て、私の場合は主に頭から流れますが、シャツの襟口や背中側が結構びしょびしょになったりします。さて、この調子で熱を集め続けていると、高藤氏の教科書にあるように圧迫感を感じられるようになるのでしょうか。とても楽しみです。

今やっている武息の吸気でうまくいっていない点があります。吸気10でやっていますが、吸気8くらいまでは下腹部を段階的に膨らませることができます。しかし、吸気9、10になるとお腹一杯になり、下腹を膨らませることができなくなります。なので、行き場のなくなった吸気は、肩を上げつつ胸部で吸わせます。で、停気に入った時に改めて下腹を膨らませて下に降ろして安定させるような感じです。吸気の1から吸う空気の量を意識的に少量にセーブすると、9、10も何とか下腹を膨らませることができますが、それが苦しい。酸欠状態で一刻もはやく多くの空気を吸いたいので、ここでのセーブをずっとキープし続けるのが厳しいのです。しかし、吸気15とか20まで長くしていく必要もありそうなので、ここは出来るようにしていかないといけませんね。

また、以前にも書きましたが、仙骨が寝ている姿勢よりも背筋を伸ばして仙骨が立った姿勢のほうが、より下腹部に意識や熱が降りていく感じで、熱感も下腹部に集まるような感じがあります。しかし、仙骨を立てた姿勢は下腹部を膨らませ辛く、いつの間にか仙骨が寝て、少し背中が丸まった感じの姿勢になってしまいます。ここも気が付いた時に修正するようにしています。

やっぱり1時間の瞑想は長いです。なるべく熱感を楽しむようにしていますが、長い物は長い。目を閉じて半文息から瞑想を始め、チラチラと目の前のタイマーを見て5分経過したくらいから武息に入ります。その後はもう目を閉じっぱなしでタイマーも見ずに、ひたすら武息を続けます。続けている間は、そろそろ30分経ったかなとか、45分くらいかな、などと考えながら瞑想していますが、目は開けません。そろそろ1時間経ったかなと思った頃にタイマーを見て、本当に1時間が経過しているのが理想ですが、大抵は50分前後を示しています。1回だけ丁度1時間で目を開けたことがあり、喜んだこともありますが、45分くらいしか経っていないことも多く、ちょっとゲンナリすることもあります。そんな時こそ気を取り直して熱感を楽しむようにしたいですね。

 

気感の色々

高藤流の武息瞑想は毎日一時間やってます。時間的には少し負担になるところもあり、それまでやっていたタントウコウや気感を練るような練習までは手が回らなくなりました。なので、たまに両手を向かい合わせて気を感じてみようかと試してみても、一時よりもあまり感じなくなってしまっているようです。やっぱり、それはそれで練習をしなければいけないようです。

武息瞑想を始めたころ、高藤氏の教科書に載っていた腕周天を一度試してみたことがあります。一人で胸の前で両手を向かい合わせ、右手から気を発して左手でその気を受けます。で、そのまま受けた気を左腕→左肩→胸→右肩→右腕→右手と、一周させるというものです。それまでは、両手を向かい合わせて気のボールを感じて遊ぶというのは良くやっていましたが、気を発するだけでなく、気を受けて取り込むという発想がなかったので興味が湧きました。

右手から気を発するイメージと、左手で気を受けるイメージを強く思い描きます。ほどなく、左手の甲から左手首に掛けて気が溜まってきたような、ボワボワする感じと膨張感を感じるようになります。そのまま僅かに両手をすぼめたり広げたりすると、左手首のボワボワ感も影響を受けて動いている感覚が生じます。面白くなってきて続けていると、左前腕一杯までボワボワ感が広がってきますが、肘よりも上にはどうしても行きません。目で左肘から左肩あたりまでを睨み付け、流れろ流れろと意識を掛けますが、どうもうまくいきません。気の通り道が詰まっているのか、しばらく続けてもダメなので、気が通ったものと思い込むようにして、更に胸から右腕まで通ったつもりで右腕を睨み付け、そのまま右手まで気を通したつもりになってみます。まだ左手から左前腕部まではボワボワしたままです。すると、右手前腕から右手までもがボワボワしてきました。両手と両前腕がボワボワした状態です。気が流れて回っているという感じとは程遠いのですが、ここまで両手が膨張したような強い感覚は初めてのことです。しばらくその感覚を楽しみましたが、このままいくとカメハメ波が発射できるのではないかという勢いでした。結局、腕周天はできていませんし、その後も試していません。時間があるときにまた練習してみたいと思います。

また、教科書には樹木から気を受けとるというのもあります。樹木に手をかざして気を受け取り、足から地面を通して樹木に気を戻して周天させるというのも記載されています。私は毎週日曜日の早朝、近所にある鎮守の神社にお参りしていますが、そこにある太めの樹木で試しています。毎回必ずというわけではありませんが、樹木に手をかざすと、両手のひらがとても暖かくなることが多いです。樹木によっても結果が異なり、相性のようなものがあるように思います。まあ、神社ですから、先ず始めに二礼二拍手一礼をします。本殿以外の周りのお社にも二礼二拍手一礼していますので、何度か手を叩いてから樹木に手をかざし始めることになります。手が温かくなるのはそのためではないかとも思いますが、それにしてもすごく温かくなるのです。ちなみに、神社の本殿に向けて手をかざしてみると、ジンジンと気を感じることができます。日によっては僅かに圧力感のようなものを感じる時もあります。

ついでに、自宅の自分の机には、小さな観葉植物の鉢が置いてあります。葉が薄いタイプと、葉が厚いタイプの2種類です。最近はやっていませんが、以前は良くそれらの鉢を両手で挟み込むように覆い、気を感じてみるということも試したりしていました。すると、葉が厚いタイプの鉢からは気を感じることがありました。目を閉じて気を感じるように手のひらをかざしていると、手に葉の先が当たったような感触がありますが、目を開けてみると明らかに葉は当たっていません。そんな感触が何度もあります。葉が薄いタイプの鉢からは、ほとんど何も感じ取ることは出来ませんでした。

高藤氏の教科書には、家庭用AC100Vの電気のコンセントから気を感じるというのも記載されています。電気の延長コード(複数クチのOAタップではなく、コンセント1クチ分だけが付いた本当の延長コード)を手のひらに触らないように近づけて、電気の気を感じるというものです。私は電気関係の技術者ですが、さすがにこれは無いだろうと思っておりました。で、これも武息瞑想を始めた頃ですが、たまたまそういう延長コードがあったので試してみると...僅かですが涼しい風が手のひらに当たってスースーするような感覚がありました。「ほんまかいな」と思いますが、その時は本当にそういう感覚があり驚きました。その後何度か試していますが何も感じません。しかし、気のせいでは無かったと思っています。また気感の練習をして敏感になると、感じ取ることが出来るようになるのではないかと思います。

意識の向け方

武息瞑想も始めてから1ヵ月を過ぎましたが、ここ数日どうも修行が停滞してしまい、まったく効果が感じられませんでした。スランプでしょうか。腹部に熱を感じなくなってしまったのです。武息をしていると上半身全般が熱くはなり、額が汗ばみますが汗が滴るほどではありません。以前も同様のことがありましたが、腹部に熱が発しません。吸気10、停気20、呼気10が基本で、結構酸欠になりますが発熱が少ない。たまに停気を25にしたりしていますが、腹部の発熱にはつながりません。

最近出てくる現象としては、停気から呼気に掛けて鳥肌が立つ感じでゾワゾワすることです。背筋、肩、腕、頭にかけてゾワゾワ、ゾゾゾという感じが強く走り、腹部の発熱を感じるどころではありません。ここのところ部屋も寒くなってきたせいかもしれません。汗をかくと嫌なので厚着をしないようにしていたのですが、その後はあまり寒くない格好で瞑想をするようにしています。ストーブなどで部屋を暖めると妙に熱くなって嫌なので暖房はつけません。少し暖かい格好で瞑想をすると、ゾワゾワ感が少なくなりますが、出る時は出ます。色々試してみると、お尻の締め上げを強くするほど出やすい感じで、締め上げをほどほどにするとあまり出ません。んー、悩ましいところです。

3~4日間ほどは、ほとんど腹部の発熱がないまま1時間が過ぎて、さすがにこのまま続けていて意味があるのか?と不安に思ったほどですが、そのうち必ず改善すると信じて続けていました。で、昨日ようやく改善してきて、瞑想中の結構長い間、ちょっと弱めですが腹部に発熱を感じるようになりました。お尻の締め上げをちょっとほどほどにしてゾワゾワ感を抑え、停気中の嗚咽感もあるため腹圧を微妙に調整しながら堪えます。昨日は汗はあまりかきませんでしたが、腹部に発熱感が生じるのを邪魔しないように続けました。腹部の表面よりも少し内部で発熱しているように感じました。さて、今日以降も発熱してくれるでしょうか。

瞑想中は下腹部に意識を向けます。しかし、この意識の向け方が難しい。発熱してくれていれば意識は向けやすいのですが、何もない時にはお尻の締め上げ感くらいしか頼りがありません。それも、ちょっと気を抜くと全然別のところに意識がいっているようです。あと、非常に表現が難しいのですが、体の内側から見ている感じの時と、体の外側から見ている感じの時の二通りがあります。瞑想が進んで集中してくると、内側から見ているような感じが強いようにも思いますが、ふとした時に外側から見ている感覚になったりします。外側から見ている時は、自分の目の前の30cmくらいのところに意識があって、そこから自分を見ているような感じ?ちょっとうまく表現できません。意識はそこにあるけど、自分の腹部もしっかり見ているような感じです。剣道では観見の目付(かんけんのめつけ)というのがあり、立ち合い中は絶対に相手の目から視線を外しませんが、相手の目を見ながら全体を観ています。なので、相手の手元の動きなども良く観えています。何か、それに近い状態ではないかとも思えました。

意識の向け方については、だいぶ深い世界かと思います。言葉でも非常に表現しずらい。しかしとても重要なところかと思います。今後はそのあたりにも注意しながら修行を進めていこうかと思います。

 

 

武息瞑想1ヵ月

その後も高藤流の武息瞑想を続けています。毎日結構まじめにやっています。はじめてから1ヵ月ほど経ちました。相変わらず椅子に座ってやってます。最近は武息もそれなりに出来るようになってきて、吸気で下腹を膨らませながら徐々にお尻を締め上げるというのもやり易くなってきました。お尻の穴の筋肉も付いてきたのか、以前はモヤっと気持ち悪い感じでしたが、締め上げに力を入れやすくなってきたというか、力を入れているという実感が出てきました。停気中の終盤に吸った息が込み上げてくる感じも、少しずつ治まってきている感じですが、込み上げてくると無意識に下腹が動いて腹圧を逃がす動作が起こります。そうすると下腹に熱が起こりにくくなる感じがするため、なるべく下腹が動かないように意識しつつ堪えています。まだ、吸気10・停気20・呼気10でやっていますが、お尻の締め上げをしっかり維持し、停気中もじっと我慢し、呼気も一気に吐いてしまいたいところを我慢して少しずつ吐くなど、手を抜かずに真面目に行っていると結構汗もかき、腹部に熱も生じます。

最近は開始数分の半文息の段階から下腹に熱を感じるようになってきました。開始30分から45分くらいの間が一番熱を生じているようです。しかし、それを過ぎると慣れてくるせいか発熱も少し治まってきて、強い熱感を感じなくなります。まだ集中が足りないようです。頭が熱くなってのぼせるような感じはあります。背中なども熱くなりますが、以前よりは腹部での発熱に集中してきたように思います。高藤氏の教科書によれば、腹部の温かさが熱さに変わり、更に続けていると感覚が変わってきて圧力を感じるようになると言います。私の場合は熱は感じますが、まだ腹部の奥というよりは表面近くに留まっているように思われ、もっと内部に意識を集中できるように修行が必要なのではないかと思っています。早く圧力感を実感できるようになりたいものです。

で、その時期になると精力が異常に強くなり、やけに元気が出てくると言います。そこで精を漏らすとせっかく集めた陽気が漏れ出して修行が振り出しに戻ると言います。精を漏らすとは、文字通りエッチで精を漏らすということ以外に、活発に動き回ったり、ストレスなどで神経をすり減らすといったことも含まれるようです。私の場合はエッチはしなくても、例えば居合の稽古では大汗かきますし、剣道の稽古では息が上がるくらい疲れ果てます。仕事でもストレスが多いですし、結構、精を漏らしまくっているのではないかと思います。どうやって精を付けようか、ということで、黒ニンニクを食べる他、精力剤のサプリを飲み、コンビニでもマカやローヤルゼリー配合の精力剤を飲んでみたりしています。これだけ服用するとビンビンになって処置に困るのでは?と期待していたのですが、ぜんぜんそうならず実におとなしいものです。歳のせいでしょうか...。サプリは自然由来のものなので時間が掛かるようですし、もうしばらく様子を見てみることにします。

最近、瞑想45分くらいから、10・25・10の武息を数分試してみています。停気20秒でも苦しいのですが、終盤になるとある程度酸欠にも慣れてきて、25秒くらいまでは伸ばせるようになってきました。25秒にすると新たに汗が出始めます。もう少し慣れてきたら、15・25・10とか、最終的には15・30・10まで持っていきたいと思います。できればそのころには下腹に圧力を感じ、はやく小周天の入口に辿り着きたいものです。

まだ楽しているのか。

高藤流の瞑想続けています。開始10分は半文息。その後武息に切り替えます。先日吸気・停気・呼気を10・20・10の武息にしましたが、また汗があまり出なくなってきました。おでこに結構汗が滲みますが、ボタボタ滴りシャツが濡れるほどではなくなりました。20秒の停気では酸欠になり非常に苦しいのですが、また楽をしている状態になったということでしょうか。

先日から停気の最中に息が込み上げてきて嗚咽となり、どうしようも無くなる状態になりました。今もその状態は続いていますが、嗚咽になる前に腹圧をちょっと逃がして堪える工夫をしています。その状態になるのは武息を続けて20~30分ほど経過し、体全体が酸欠気味になってくると起こります。停気を始めて15秒もすると腹に溜めていた息が喉元に込み上げてきて抑えらず、嗚咽となって出てきてしまうのです。停気中はお尻をぎゅっと締め上げますが、同時に下腹も相当締まっているようで、息が上に押し上げられるのではないかと思います。そこで、意識的に下腹の力を緩めます。すると、込み上げてくる息が収まって何とか嗚咽を耐えることができます。しかし、下腹の力を緩めると同時に、どうしても一時的にお尻の締め上げも緩まってしまい、発熱も収まってしまう感じがします。発熱を促すには、やはりお尻の締め上げを緩めず、腹圧も維持する必要があるように思います。なかなかうまく行きませんが、嗚咽になる手前までギリギリ我慢し、お尻の締め上げも維持したまま、腹圧を最低限で少し逃がすように工夫しています。

そんな感じなので、一時に比べてあまり発熱が多く出ていないようです。以前感じたことのある腹部の内側全体を覆う発熱の感じもなく、腰、下腹の表面付近の発熱に留まっています。武息を行っているのは50分程度。1回の呼吸が40秒なので、単純計算で75回の武息を続けていることになります。その1回ごとに下腹を中心として体の各部の状態を観察し、呼吸の仕方を工夫し、うまく行った、行かなかった、と反省して次の呼吸に臨みます。そんなことをしていると、1時間は結構早く終わってしまいます。瞑想を始めた当初はとにかく1時間が長く、目を開けて目の前のタイマーを見ると「まだこれしか経っていないのか」などと後ろ向きの考えばかりでしたが、今は「まだこれだけ残っているから、もっと発熱できるかも」と少し前向きになってきました。

武息の仕方で工夫していることをひとつ。断続的に行う吸気・呼気は、スッ、スッ、スッ、とかフッ、フッ、フッ、とか、大きな音が出るくらいの勢いを付けるようにしています。そうすると逆に息を短く切りやすく、メリハリを付けて下腹の動きとも連動させやすいように思います。また、少しは息を吸った気になれます。

残り10分ほどになると少し遊びます。続けていた武息を一旦やめて腹式で深呼吸します。吸気4・呼気4を4回ほど行うだけで酸欠状態がある程度解消します。元気になったところで再度武息に戻ると、クリアな感じで腰や腹部に生じる熱感を楽しむことができます。停気の時間も20秒程度は心地良く、40秒程度までなら普通に続けることができます。さっきまで20秒の停気が限界だったのがウソのようです。が、それも3~4回の呼吸でもとに戻ってしまいます。

昨日現れた症状があります。朝起きて色々と朝の支度を済ませ、ソファーに座ってちょっと落ち着いていた時に、下腹部がほんわか温かいことに気が付きました。腹の内部ではなく、表面近くの腹筋あたりといった感じです。瞑想中以外ではあまり感じたことのない熱感で、ちょうど冷めかけのホッカイロを臍の下あたりに張り付けているような感じです。それは会社にいる時も含めて夕方まで続きました。これは修行の成果が現れてきたのか?と期待が高まりましたが、今日は残念ながら現れませんでした。気功の成果は本当に一進一退です。成果が出たかと喜んでいると、その後は出なくなるのが常です。そのうち何かがはっきりとした成果として現れてくることを期待して、今日も修行に励むことにします。

 

楽してました。

高藤流の瞑想続けていますが、楽をしてしまっていたことに気が付きました。先日まで武息をしても汗もかかず、おでこあたりにじわっと汗がにじむ程度で1時間を終えることが多くなっていました。慣れるとこんなもんなのか?などと思いながら続けていましたが、これは大きな誤りでした。

「秘法!超能力仙道入門」を通勤の行き帰りの電車の中でもう一度読み返していると、吸気、停気、呼気について「慣れてきたら10・15・10くらいの比率にしていくとよい。著者は、15・30・10ぐらいでやったところ、熱がよく発生したのを覚えている。」とあります。私は1秒刻みで5・15・10でした。高藤氏の数字が1秒刻みなのか、もっと早いのか遅いのかは記述がありませんが、いずれにしても私のは甘い数字です。その日の夜、瞑想を始めてから数字を思い出し、開始15分くらいから15・30・10の武息を試してみましたが、今の私には無理でした。先ず、吸気の15。15回に分けて断続的に吸気を行うこと自体ができません。8回くらいでお腹一杯になり苦しくなります。ほんの僅かずつ吸気を行てもせいぜい10回が限度です。また、全然息を吸った気になれません。そして停気の30。15秒でも酸欠で苦しいのに30秒も息を止めていると命の危険を感じます。普通の時に単に30秒息を止めるのとは訳が違います。武息をやりながら30秒息を止めるのは本当に苦しいのです。で、呼気の10。これは長い停気で苦しいところに10回に分けて断続的に呼気をするのでとても苦しい。7回くらいで吐き切ってしまい、あとの3回は肺から空気を絞り出すようにやり過ごします。結局、15・30・10は1回やっただけでぶわっと汗が吹き出しましたが、これ以上は無理だと悟りました。

で、そのまま10・20・10で武息を続けてみました。停気の20秒は限界ですが、出来ない数字ではありません。15秒で酸欠になりますが更に5秒続けていると、そこから多くの熱が発します。5・15・10の時よりも明らかに熱の発し具合が大きくなります。武息を続けていると背中の表面や腹の表面に熱を感じる、などと悠長なことが言っていられなくなるくらい、胴体全体が熱くなります。特に頭がのぼせたように熱くなってしまいます。汗もボタボタ滴ってきます。あー今まで楽してたなーと、改めて感じました。武息恐るべし。

これで武息を続けていると15分くらいで酸欠状態が限界に達して耐えきれず「うぐぐ...ぷはーっ!!」と深呼吸をしてしまいます。1分くらい深呼吸してまた再開。で、また15分後に「ぷはーっ!!」です。断続的な吸気呼気をしていると、どんどん息が浅くなっていくような感じがして、とても苦しくなります。とにかく体が熱くなり、丹田に意識を集中する余裕もありません。多分のぼせた頭や上半身に意識が行ってしまっていたかと思います。これが3日前のこと。翌日にも同じように続けてみましたが、すぐに酸欠になるし前日よりもダメダメでした。しかしその翌日には、非常に無難に行うことができました。途中で「ぷはーっ!」となることもなく、瞑想開始15分後から10・20・10の武息を45分間続けることができました。しかしちょっと物足りない感じ。汗はボタボタと滴るくらいかきましたが、胴体の発熱が少し落ち着いてしまい、腰・仙骨と腹の表面付近が多いように感じました。停気中の発熱を、呼気中にじんわりと下腹の中に染み込ませるようなイメージで瞑想を続けました。

そして昨日は、また新たな症状がでました。瞑想10分後くらいから武息に切り替えます。武息開始15分くらいまでに、仙骨のあたりと下腹のあたりが結構発熱してきましたが、その頃から、停気の最中に息が込み上げてくるのを抑え切れなくなりました。まだ酸欠状態まで行かないのですが、停気10秒を過ぎると吸った空気が強力に喉元に込み上げて来て、堪え切れない嗚咽のように「んんん、んぐぐ...ぐ!」と声が漏れます。喉元に力を入れて無理に耐えていると、喉ちんこのすぐ下が空気で膨れ上がるのが分かります。これもまた苦しい。これが、停気のたびに毎回起こります。これはかなわん、ということで一旦武息を止めて1分ほど深呼吸に切り替えて再び武息に戻ります。すると一旦は治まりますが、また5分もすると再発します。しまいには深呼吸後の武息1~2分で再発するほどになり、どうしようもありません。そんな状態で何とか1時間を切り抜けて瞑想を終わりにしました。さて、原因は何なのか、今日も症状がでるのか...ちょっと心配です。

そんな中でも一つ収穫がありました。瞑想開始55分くらいで武息を続けている時に、腹の内部で熱が発生するのを感じました。停気10秒以降ですが、イメージとしては下腹の広い範囲を含む内部を丸い熱気が包み込む感じです。呼気の途中まで続き、腹を凹ませると消え、また次の停気10秒以降に生じます。しかし、例の息の込み上げのせいで長く続けられなかったのが非常に残念です。この感覚を長く続けて行けると、成果につながるのではないかと期待しています。さて、今日の瞑想ではどうでしょうか。楽しみです。

高藤流の訓練続けてます

高藤流の瞑想の訓練続けてます。今週末でそろそろ3週間になろうとしています。で、劇的な変化や感覚が生じたかというと、残念ながらまだありません。ま、高藤氏も2か月掛かったということなので、まだまだだろうなと思います。3週間の間に、おっ!っと思える変化の兆しを感じることもありましたが、翌日にはやっぱり感じなくなったりして、進んだと思えば元に戻りといった感じです。

毎日1時間瞑想しています。だいたい夜の11時過ぎくらいから始めます。1時間の瞑想は結構長いです。半座で座っているととにかく脚、特に股関節近くが痛くなるので、左右の脚を逆に組んでみたり、単にあぐらにしてみたりと色々試しましたが、痛みの生じ具合はあまり変わらずでした。始めて50分も過ぎると痛くて集中できなくなります。なので、ここ数日は椅子に座って瞑想しています。これだと苦痛になることもなく、最後まで集中することが出来ています。呼吸の仕方や発熱の効果自体も変わりないと思います。

始める際は目の前にスマホメトロノームとタイマーを準備します。で、タイマーを走らせて瞑想開始です。初めの10分くらいは半文息+吸い切った後の呼吸停止です。その後、断続的な呼吸を伴う武息に切り替えます。ちょっと調べると、断続的な呼吸を伴わず、吸い切った後に一定時間呼吸を停止させるものを武息と呼ぶ場合もあるようです。また、吐き切った後に呼吸停止させる場合もあるようですが、ここでは断続的な腹式呼吸+お尻の締め上げ+吸い切った後の呼吸停止の組み合わせを武息と呼ぶことにします。最近は5秒で吸って、15秒止めて、10秒で吐くというサイクルで行っています。はじめのうちは良いのですが、30分を経過した後くらいからだんだんと酸欠気味になってきて、15秒息を止めるのが精いっぱいになります。半文息+呼吸停止を続けるよりも、武息のほうが酸欠になり易く、熱も発しやすいように思います。

武息もまだ上手にできている訳ではありませんが、少しずつできるようになってきたかと思います。吸うときは1秒ごとにスッ、スッ、スッと吸いますが、最後の2秒でお尻を締め上げます。で、15秒間締め上げを維持して、お尻を緩めて1秒ごとにフッ、フッ、フッと10秒かけて息を吐きます。断続的に息を吸い、吐くのに合わせてお腹を膨らませ、へこませる、というのを行いますが、ここがまだうまくできません。吸う時は下腹がうまく膨らまず、吐くときは腹がうまく連動しない感じです。お尻の締め上げは、思いっきり力を入れると頭に血が上ってボーっとする感じになります。適度な締め上げに留めると、何となく腹に気が留まるようにも感じます。どの程度締め上げるのが正解なのかはイマイチ良く分かっていません。

姿勢は仙骨を立てる要領で背筋を伸ばすほうが、熱を発しやすいように思います。しかし、続けているうちに、いつのまにか仙骨が寝て、背筋が丸まり、感覚的には猫背っぽくなってしまい、気が付いた時に仙骨を立てるように修正しながら続けています。背筋が丸まり気味の姿勢のほうが、下腹を膨らませやすく、楽に腹式呼吸を続けられるからではないかと思います。仙骨を立てて背筋を伸ばすと、下腹が引き締まって膨らませづらい感じがあります。が、やはり熱を発するには仙骨を立てるほうが効果的に感じます。

あと、ちょっと処理に困るのが唾液です。唾液が出るということはリラックスできている証拠のようなので歓迎すべきでしょうが、どのタイミングで飲み込むのかが難しいです。飲み込む時の喉の圧力や空気が抜ける感じが、一連の呼吸の動きの邪魔になります。また、喉の奥でネバ付いた感覚が生じて、タイミングに関わらず生理的に唾液を飲み込みたくなり、やはり呼吸の流れの邪魔となっています。ここはうまく我慢したり、対処法を見つける必要がありそうです。

さて、 3日くらい前から、瞑想を始めてすぐに下腹の表面に熱を感じるようになりました。ただ、昨日はあまり感じなかったので、これも一時的なものかもしれません。下腹の表面に熱を感じ始めると、そこに意識を集中しやすくなります。これが好循環に働き効果倍増となると良いのですが、まだそこまで至りません。しかし、呼吸停止中に腹全体の表面が熱くなり、それが下腹に向かって集まってくというイメージが湧きやすくなってきました。ちょっとだけ前進でしょうか。そのうち、腹の表面ではなく内部に熱を感じるようになると良いのですが。あと、呼吸を停止している間は体内の血の巡りが押さえつけられて止まり、息を吐き始めると開放されて一気に巡り始める感じがあります。熱を発するのはこのタイミングが大きいように思います。血の巡りと表現しましたが、これが体内の気の流れとも解釈できるのでしょうか。

そんな感じで自分の体の中の変化を見つめながら、長い1時間を楽しむようにしています。