気功剣士

気功を学び始めた剣士の日記です。

楽してました。

高藤流の瞑想続けていますが、楽をしてしまっていたことに気が付きました。先日まで武息をしても汗もかかず、おでこあたりにじわっと汗がにじむ程度で1時間を終えることが多くなっていました。慣れるとこんなもんなのか?などと思いながら続けていましたが、これは大きな誤りでした。

「秘法!超能力仙道入門」を通勤の行き帰りの電車の中でもう一度読み返していると、吸気、停気、呼気について「慣れてきたら10・15・10くらいの比率にしていくとよい。著者は、15・30・10ぐらいでやったところ、熱がよく発生したのを覚えている。」とあります。私は1秒刻みで5・15・10でした。高藤氏の数字が1秒刻みなのか、もっと早いのか遅いのかは記述がありませんが、いずれにしても私のは甘い数字です。その日の夜、瞑想を始めてから数字を思い出し、開始15分くらいから15・30・10の武息を試してみましたが、今の私には無理でした。先ず、吸気の15。15回に分けて断続的に吸気を行うこと自体ができません。8回くらいでお腹一杯になり苦しくなります。ほんの僅かずつ吸気を行てもせいぜい10回が限度です。また、全然息を吸った気になれません。そして停気の30。15秒でも酸欠で苦しいのに30秒も息を止めていると命の危険を感じます。普通の時に単に30秒息を止めるのとは訳が違います。武息をやりながら30秒息を止めるのは本当に苦しいのです。で、呼気の10。これは長い停気で苦しいところに10回に分けて断続的に呼気をするのでとても苦しい。7回くらいで吐き切ってしまい、あとの3回は肺から空気を絞り出すようにやり過ごします。結局、15・30・10は1回やっただけでぶわっと汗が吹き出しましたが、これ以上は無理だと悟りました。

で、そのまま10・20・10で武息を続けてみました。停気の20秒は限界ですが、出来ない数字ではありません。15秒で酸欠になりますが更に5秒続けていると、そこから多くの熱が発します。5・15・10の時よりも明らかに熱の発し具合が大きくなります。武息を続けていると背中の表面や腹の表面に熱を感じる、などと悠長なことが言っていられなくなるくらい、胴体全体が熱くなります。特に頭がのぼせたように熱くなってしまいます。汗もボタボタ滴ってきます。あー今まで楽してたなーと、改めて感じました。武息恐るべし。

これで武息を続けていると15分くらいで酸欠状態が限界に達して耐えきれず「うぐぐ...ぷはーっ!!」と深呼吸をしてしまいます。1分くらい深呼吸してまた再開。で、また15分後に「ぷはーっ!!」です。断続的な吸気呼気をしていると、どんどん息が浅くなっていくような感じがして、とても苦しくなります。とにかく体が熱くなり、丹田に意識を集中する余裕もありません。多分のぼせた頭や上半身に意識が行ってしまっていたかと思います。これが3日前のこと。翌日にも同じように続けてみましたが、すぐに酸欠になるし前日よりもダメダメでした。しかしその翌日には、非常に無難に行うことができました。途中で「ぷはーっ!」となることもなく、瞑想開始15分後から10・20・10の武息を45分間続けることができました。しかしちょっと物足りない感じ。汗はボタボタと滴るくらいかきましたが、胴体の発熱が少し落ち着いてしまい、腰・仙骨と腹の表面付近が多いように感じました。停気中の発熱を、呼気中にじんわりと下腹の中に染み込ませるようなイメージで瞑想を続けました。

そして昨日は、また新たな症状がでました。瞑想10分後くらいから武息に切り替えます。武息開始15分くらいまでに、仙骨のあたりと下腹のあたりが結構発熱してきましたが、その頃から、停気の最中に息が込み上げてくるのを抑え切れなくなりました。まだ酸欠状態まで行かないのですが、停気10秒を過ぎると吸った空気が強力に喉元に込み上げて来て、堪え切れない嗚咽のように「んんん、んぐぐ...ぐ!」と声が漏れます。喉元に力を入れて無理に耐えていると、喉ちんこのすぐ下が空気で膨れ上がるのが分かります。これもまた苦しい。これが、停気のたびに毎回起こります。これはかなわん、ということで一旦武息を止めて1分ほど深呼吸に切り替えて再び武息に戻ります。すると一旦は治まりますが、また5分もすると再発します。しまいには深呼吸後の武息1~2分で再発するほどになり、どうしようもありません。そんな状態で何とか1時間を切り抜けて瞑想を終わりにしました。さて、原因は何なのか、今日も症状がでるのか...ちょっと心配です。

そんな中でも一つ収穫がありました。瞑想開始55分くらいで武息を続けている時に、腹の内部で熱が発生するのを感じました。停気10秒以降ですが、イメージとしては下腹の広い範囲を含む内部を丸い熱気が包み込む感じです。呼気の途中まで続き、腹を凹ませると消え、また次の停気10秒以降に生じます。しかし、例の息の込み上げのせいで長く続けられなかったのが非常に残念です。この感覚を長く続けて行けると、成果につながるのではないかと期待しています。さて、今日の瞑想ではどうでしょうか。楽しみです。