気功剣士

気功を学び始めた剣士の日記です。

意識の向け方

武息瞑想も始めてから1ヵ月を過ぎましたが、ここ数日どうも修行が停滞してしまい、まったく効果が感じられませんでした。スランプでしょうか。腹部に熱を感じなくなってしまったのです。武息をしていると上半身全般が熱くはなり、額が汗ばみますが汗が滴るほどではありません。以前も同様のことがありましたが、腹部に熱が発しません。吸気10、停気20、呼気10が基本で、結構酸欠になりますが発熱が少ない。たまに停気を25にしたりしていますが、腹部の発熱にはつながりません。

最近出てくる現象としては、停気から呼気に掛けて鳥肌が立つ感じでゾワゾワすることです。背筋、肩、腕、頭にかけてゾワゾワ、ゾゾゾという感じが強く走り、腹部の発熱を感じるどころではありません。ここのところ部屋も寒くなってきたせいかもしれません。汗をかくと嫌なので厚着をしないようにしていたのですが、その後はあまり寒くない格好で瞑想をするようにしています。ストーブなどで部屋を暖めると妙に熱くなって嫌なので暖房はつけません。少し暖かい格好で瞑想をすると、ゾワゾワ感が少なくなりますが、出る時は出ます。色々試してみると、お尻の締め上げを強くするほど出やすい感じで、締め上げをほどほどにするとあまり出ません。んー、悩ましいところです。

3~4日間ほどは、ほとんど腹部の発熱がないまま1時間が過ぎて、さすがにこのまま続けていて意味があるのか?と不安に思ったほどですが、そのうち必ず改善すると信じて続けていました。で、昨日ようやく改善してきて、瞑想中の結構長い間、ちょっと弱めですが腹部に発熱を感じるようになりました。お尻の締め上げをちょっとほどほどにしてゾワゾワ感を抑え、停気中の嗚咽感もあるため腹圧を微妙に調整しながら堪えます。昨日は汗はあまりかきませんでしたが、腹部に発熱感が生じるのを邪魔しないように続けました。腹部の表面よりも少し内部で発熱しているように感じました。さて、今日以降も発熱してくれるでしょうか。

瞑想中は下腹部に意識を向けます。しかし、この意識の向け方が難しい。発熱してくれていれば意識は向けやすいのですが、何もない時にはお尻の締め上げ感くらいしか頼りがありません。それも、ちょっと気を抜くと全然別のところに意識がいっているようです。あと、非常に表現が難しいのですが、体の内側から見ている感じの時と、体の外側から見ている感じの時の二通りがあります。瞑想が進んで集中してくると、内側から見ているような感じが強いようにも思いますが、ふとした時に外側から見ている感覚になったりします。外側から見ている時は、自分の目の前の30cmくらいのところに意識があって、そこから自分を見ているような感じ?ちょっとうまく表現できません。意識はそこにあるけど、自分の腹部もしっかり見ているような感じです。剣道では観見の目付(かんけんのめつけ)というのがあり、立ち合い中は絶対に相手の目から視線を外しませんが、相手の目を見ながら全体を観ています。なので、相手の手元の動きなども良く観えています。何か、それに近い状態ではないかとも思えました。

意識の向け方については、だいぶ深い世界かと思います。言葉でも非常に表現しずらい。しかしとても重要なところかと思います。今後はそのあたりにも注意しながら修行を進めていこうかと思います。