気功剣士

気功を学び始めた剣士の日記です。

高藤流の訓練始める

先日ご紹介した「秘法!超能力仙道入門」の訓練法に基づいて数日前から瞑想を始めてみました。目標はもちろん小周天法の体得です。1日1時間座って瞑想します。呼吸法は武息。毎日続けることでお腹に少しづつ陽気が溜まっていき、ある程度溜まると特別な熱や振動として知覚できるようになると読み取りました。早い人で1~2週間。遅い人でも3~6カ月で出来ると書かれています。その間は精を漏らしてはいけないとあります。私などは精力が弱いので6カ月は覚悟しないといけません。ちなみに、他の著書には高藤氏が小周天ができるようになるまで2か月掛かったと記されていました。

さて、実際にやってみると色々大変です。先ず、1時間も座りっぱなしという経験がありません。あぐらで座って片方の足を別の脚の太ももに乗せる半座にしています。結構楽に座れて安定するのですが、30分も座っていると痺れて感覚がなくなってきます。その後、50分ごろから脚の付け根とお尻がどうしようもなく痛くなってきて、瞑想どころではありません。それでも何とか我慢して60分を迎えます。そのうち慣れるのでしょうか。リラックスできる座り方が一番のようなので、単にあぐらにするとか、椅子に座るとか、色々試してみる必要がありそうです。

また、とても難しいのが武息と呼ばれる呼吸法です。これが全然できません。基本は吸いながら下腹を膨らませ、吐きながら腹を凹ませる腹式呼吸なのですが、吸うときにスッ、スッ、スッ、っと断続的に吸い、それに合わせて下腹を段階的に膨らませろとあります。更に吸い切るまでにお尻の穴に力を入れて徐々に締め上げていきますが、これができません。お尻の穴に力を入れると下腹にも力が入ってしまい、下腹ではなく上腹や胸が膨らんでしまいます。逆に下腹を膨らませようとすると、お尻の穴が緩みます。その上、断続的に膨らませろというのですから高等技術です。そうこうしているうちに、体中に余計な力が入ってしまいます。で、吸い切った後にお尻の力を緩めずに一定時間息を止めます。その後はお尻の力を緩めて、フッ、フッ、フッ、と断続的に吐き、それに合わせてお腹も段階的に凹ませます。

武息ができない初めのうちは、武息の補助的に扱う半文息で良いと書かれています。文息というのは意識を使わずお尻にも力を入れない腹式呼吸で、瞑想が深くなるとできる呼吸法とのこと。で、半文息はこれを意識的に行い、お尻の締め上げを併用するもの。私はどうにも武息ができないためこの半文息を使い、吸い切た後に息を止めることも併用して瞑想をしています。半文息の場合、お尻を締め上げながら下腹を膨らませるというのも、ある程度できるようになってきました。吸う過程の前半で下腹を膨らませはじめる形を作り、後半から徐々にお尻を締め上げます。下腹を膨らませる時は意識も下に持っていき、吸った空気が下に落ちるイメージを持ちながらお尻を締め上げていきます。

半文息なので断続的な動きはしませんが、それ以外は武息の方法と同じだと思います。頭の中で10数えながら息を吸い、10数えながら息を止め、10数えながら息を吐きます。各々の数は日によって 10-15-15とか、5-20-15とか、色々と試しながら行っています。吸う時間が長いと結構苦しく、短い時間で吸うと気持ちが良いです。息を止めている時間は今のところ20秒が限界ですが、長いほど熱が出ます。吐く時間は長いほうが良く15秒くらいないと吐き切れません。日によって違いますが、この呼吸を続けていると、息を止めてから15秒くらいで腹全体の表面が熱くなってきて、息を吐いている間は背中全体が結構熱くなります。息を吐いている時にも腹が熱くなると良いのですが、腹に向ける意識が弱いのか? いずれにしても20~30分くらいから体が熱くなり始め、頭などから結構汗が滴り落ちます。

初めは自分の感覚で数えていましたが、その後スマホメトロノームアプリを使って、1秒刻みのカツ、カツ、カツ、という音を数えるようにしてみました。何となく集中しやすい感じです。また、今までは瞑想している時に丹田に意識を向けるということがイマイチ出来ませんでしたが、お尻を締め上げる動作を行うと、体の内側からその場所が何となく意識できるため、「ここのちょっと上が丹田かな」などと意識を向けやすくなってきたように思います。もっと瞑想を続けると、もう少しちゃんと丹田が意識できるようになるのかもしれません。

これからは断続的な武息にもチャレンジします。 まだ素人の真似事ですが、それでも続けているうちに上手くできるようになるのでは?と思っています。